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噛む犬をしつけないと大変なことに

犬の無駄吠えは裁判沙汰に発展する可能性がある?!

無駄吠えは裁判沙汰に発展する可能性がある

飼主や家族にとっては大切な愛犬でも、頻繁に無駄吠えなどがあると近隣住人の迷惑になります。

お隣りの家族などから「もう少し静かにならないでしょうか?」と穏やかに注意される程度ならまだしも、限界を超えた吠え声が続いて裁判沙汰にまで発展した例もあるのです。

愛するペットも他人にはタダの犬

愛犬家にとっては少し残念な話ですが、飼主にとっては愛するペットであっても他人から見ればタダの犬という事実があります。

飼主や家族は愛犬が多少吠えても、つい「ヨシヨシ」と許してしまう傾向があるはずです。

子犬のときから大事に育てて来て、すでに家族の一員のような存在となっているためです。

飼主たちは犬の鳴き声にも慣れていて、少しくらい吠えたとしても気にならなくなっているのも原因のひとつといえるでしょう。

特に慢性的に鳴いたり吠えたりしている犬に対し、飼主や家族は大きな問題を感じていないという例が少なくないようです。

それに対してお隣りや近所に暮らしている人にとっては、その犬は愛着や愛情を感じられない単なる犬でしかありません。

こうした心情の食い違いは、吠え声や鳴き声に関する許容度の違いにも表われてきます。

飼主や家族にとって気にならない程度の声でも、近隣住民にとっては耐えがたい騒音と感じられてしまうのです。

飼犬の吠え声と裁判の関係

犬の吠え声が原因で近隣住人とトラブルになり裁判所に訴えられる飼主もいます。

飼主や家族にとっては愛犬の鳴き声という認識でも、近隣の人々にとっては「騒音」と感じられる事があるためです。

第三者が犬の吠え声が原因で裁判に訴える場合、主な目的となるのは犬の吠え声を何とかしてほしいという主張です。

それに加えて解決までに感じた苦痛に対する損害賠償金を求められるケースもあります。

愛犬家からすれば「ペットの鳴き声くらいで大げさな…」と感じるからもしれませんが、犬の吠え声は騒音と判断される可能性も少なくありません

犬の吠え声を巡る過去の裁判では、「犬の吠え声は一般人には耐え難いもの」「社会通念上、許されない」「犬がみだりに吠えないように飼主は調教する義務がある」とした判例があります。

飼主側からすると厳しい言葉ではあるものの、裁判所の判決となると無視する事は出来ません。

犬の吠え声で裁判沙汰になるの?

近所の飼犬の吠え声が迷惑だという場合、最初に近隣住民が起こす行動は「飼主への苦情」です。

それでも改善が見られないとなると「警察への通報」という段階に進みます。

実際の例でも警察から10回くらい注意されたという飼主も存在します。

警察には民事不介入という原則があるため、口頭で注意される程度で法的な行動を起こすような事はありません。

民事不介入というのは個人の生活に関わる争い事にはタッチしないという意味で、警察が介入するのは刑事(犯罪)事件のみという事になるわけです。

警察が介入しないからといって、犬の吠え声で注意を受けたら何らかの改善策を施す必要があります。

苦情を訴えている近隣住民が「警察から注意してもらったのに改善されていない」とエスカレートする可能性が高いからです。

ここまで行っても飼犬の吠え声が改善されないとなると、次は民事訴訟という裁判沙汰にまで発展する事になりかねません。

吠え声が原因で裁判になった例は意外にたくさんあります。

神奈川県の例では飼主に対し「被害者1人に対し30万円の賠償金を支払う」という判決を下しました。

被害者が1人であれば30万円、2人であれば60万円、3人であれば90万円を支払うという結果です。

これは犬の吠え声だけで100万円もの賠償金を支払うという結果になる可能性もあるという例です。

近隣住民が裁判所に訴えたら?

ご近所の住民が飼犬の吠え声に対して裁判に訴えたとしたら、いったいどうなるのでしょうか?

犬の吠え声(騒音)に関する訴えは民事訴訟の範疇に含まれます。民事訴訟とは一般市民の生活に関連する紛争(揉め事)を、法律的に解決するための手続きをいいます(民事訴訟以外には刑事訴訟というものがあり、こちらは犯罪などの刑事事件に関する裁判です)。

民事訴訟を起こしたい人は、まず最寄りの簡易裁判所へ民事調停の申し立てをします(訴訟提起)。

この提起を受けて裁判所では調停委員会を組んで対応を開始します。

訴訟を起こされた人(被告)は裁判所からの呼び出しに応じ、調停の場で話合いに参加しなければなりません(欠席も可)。

調停は問題が解決するまで1回・2回・3回…と続いていきます。

一般の裁判と同じように証人尋問や当事者尋問が行われ、最後に弁論終結となって判決の言渡しという結果になります。

隣家の犬の吠え声がうるさいとして裁判所に訴えた横浜の例では、訴訟を起こした人(原告)に対して損害賠償を支払うべしという判決が出ました。

賠償金額は原告夫婦(2人)に対して60万円です。

こうした判決に不服な場合は控訴する事も出来ますが、再び裁判(二審)となるので時間も手間も掛かる事になるでしょう。

判決が出る前に訴訟を起こした人と和解する事で問題を解決する事も可能です。

とはいえ賠償金を払えば終わりというわけではありません。

今後近隣に迷惑を掛けないように飼犬のしつけを行なう必要がありますし、近隣住民との人間関係を良好に保つ努力も必要になるでしょう。

トラブルを避ける為にも犬の無駄吠えは辞めさせるべき!

上記のようなトラブルの元になる犬の無駄吠えは、早めに対処したいものです。

犬が噛むような直接的なトラブルは飼い主にも理解しやすいですが、吠えるという騒音は少し理解しにくいのかもしれません。

ですが、少しでも飼い犬が無駄吠えをしているのであれば、ご近所の迷惑を考えしつける様にしたいものです。

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